北海道が行っている介護関係の取り組み

少子高齢化が進んでいる今、介護の現場は人手不足が続き需要が高まっています。
そんな介護職に興味を持ち、新たに資格を取得して転職を考える人もいるでしょう。

北海道の介護の取り組みのひとつに、「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」があります。
これは就業率が低く離職率の高い介護職の問題解決と、施設ごとに差が出てしまう介護技術の質を向上させる目的で国が始めた制度です。
しかし内閣府による実施は平成26年度で終了し、27年度からは「介護職員資質向上促進事業」として厚生労働省に移管されました。
内容は当初のものをそのまま引き継ぎ、エントリーレベルからトップ・プロレベルまで7段階の認定に分けられています。
特に実践的な能力を重視し、知識とともに現場での実践スキルを総合的に評価する目的があります。
一人前に仕事ができることに加え、チーム内でのリーダーシップがとれるか、部下に対する指示・指導ができるかといった条件をクリアしたレベル4以上がプロとみなされるのです。

このように、研修や資格取得を経て現場で働いたときに自分の能力を客観的に評価される制度は、賃金や役職等の判断材料になるとともに、就職や転職時の介護スキルのアピールポイントにもなります。
自分がどのレベルを目指すのか目標を立てることによって、介護の仕事へのモチベーションが上がり、やりがいが生まれることも期待できるでしょう。
また、離職率が高いと言われる介護の仕事を離れてしまったときでも、この制度によって介護スキルが証明されるため、再び介護職へ復帰しやすいというメリットもあるのです。